360万パワー

1977年生まれ

若い世代が投票に行かない・行けないことを救済する必要がある

大阪市で行われた大阪都構想住民投票の結果は70代の反対が多いため否決された、という話。 実際に誰が賛成票を投じ、誰が反対票を投じたのかわからないので、年代別の正確な数字は出てこないわけですが、出口調査の結果から70年代の反対票が結果に影響したことは間違いないでしょう。 で、これがフェアではない!みたいな話がありますが、フェアだけど心情的には理解できます。

ところで、関係ないのですが「国民一人あたりの借金」っていうフレーズが納得できません。 それって本当に借金なのかよっていうことではなくて、国民一人あたりで頭割りするのはちょっとおかしいと思うから。70歳でも1歳でも同じ額の借金を割り当てるというのが理解できません。 飲み会なら遅れてきても頭割りで文句はないかもしれませんが、国の借金、みたいな長いスパンを頭割りすることはおかしい。 せめて生きた年数に応じた「国民一人あたり年齢に応じた借金」にするべきで、そうなると長生きしている人の方が国の借金を背負っていることになります。

で、大阪都構想住民投票に戻ると、70代が影響しったっていうなら若い世代の投票率が低いことが問題だ!っていうのがありますが、今の70代が40年前、50年前、現在と同じくらいの投票率があったかというと、なかった。 今の70代が若いころはそこまで投票率は高くありません。70代に限らず、どの年代でも同じで、年をとるほど投票率が高くなります。 たぶん、今の20代、平成生まれもあと40年もしたら、時間が余りそこそこ投票するようになるのでしょう。

若い時は投票にいかないけど年をとると投票するというのは、ここ数年でわかったことではありません。 ずっと前からわかっていました。若い世代は時間がないので投票にいけないし、年をとると時間に余裕があるから投票に行ける。 そんなことわかっているのに、若い世代が投票に行かないのが悪い!なんて言ってはいかんと思います。投票に行かないことを、行けないことを、投票に行った人こそ考えるべきで、投票に行かないことも行けないことも民主主義の成果だと思っているのでしょうかね。

大阪都構想は政治的に進展がありそうですが、世代別投票率の違いはいかんともしがたいものですが、投票に行ける余裕がある人が何か行動しない限り、何も起こらないわけで、それを若い世代が悪いという結論で収めるのは変じゃなのかなぁと思うのです。