360万パワー

1977年生まれ

カメラとミニマリスト

ミニマリストの考え方のバイブル本的なものがあるのかないのか、それすら知らないのですが、ミニマリストというのが話題なので、その言葉だけは知っています。 物を持たない、っていうのがミニマリストなんだと思いますが、出来るものなら私も物を減らしたいと思います。思いますがたぶん出来ません。始める前から諦めるという意識の低さなのでミニマリストに向いていないような気もします。

ところで私は写真、カメラが趣味です。写真を見るのが好きなので写真集が欲しいし、撮るのも好きなのでカメラもレンズも欲しい。写真集は1回売り切ったらそれで終わり、なんてのが普通だし、図書館にあるわけでもありません。なので、写真集は欲しいものがあったら買って、それを持ち続ける必要があります。

しかも写真集は結構大きい、嵩張るのでミニマリスト的な物が少ないイメージに適しません。電子書籍でもいいかもしれませんが、写真集の大きさや縦横の比率、使う紙などは写真をどう見せるのか、どんな表現をしたいのかということなので、必ずしも電子書籍で代替できるものでもありません。

カメラとミニマリスト

写真集だけでなくカメラやレンズも時とともに数が増えていきます。カメラを知らない方にとってはどれも同じように見えるカメラやレンズをいくつも持っていることに疑問を持つかと思います。カメラやレンズが同じように見え不要に思えるのは、ミニマリストではなくても当然の疑問でしょう。しかし、そうはいかないのです。カメラやレンズは沢山必要なのです。

なぜかと聞かれると、その答えは難しいのですが、あえて言えばカメラやレンズが変わると写真も変わるから!ただし、写真に現れる違いは撮った本人にしか気が付かない程度の些細なものです。

写真に現れる違いは色や収差、ボケ方、トーンの違ったり、説明しようと思えば、それなりに出来るのですが、その違いを説明したところで写真を見る人の評価が変わるわけではないので、レンズの違いは写真の本質ではありません。それがわかっているにも関わらずこのレンズで撮りたい!という感情を抑えることは難しいのです。意外と感情的な趣味なんです。

些細な違いに価値を見出す趣味はカメラだけではありません。至るところに有ります。例えば園芸です。園芸好きな方にバラを沢山育てている人がいます。私が見たら花の色と大きさの違いくらいしかわかりませんが、趣味でバラを育てている人は数十種くらい育て、それぞれの違いをそれぞれの見方で愛でています。

まとめ

別にミニマリストは些細な価値を見出すことが出来ない!なんて言うつもりはありません。ミニマリストにはそれ相当の矜持があり、何かを愛しているのでしょう。逆に、沢山のものを持っているのであれば、それぞれにそれぞれの価値を見出して大切にしなきゃいかんなぁと思ったのです。 写真集やレンズやカメラ、それに食器はそれぞれの価値を見出しているので、これからも見返りを求めない無償の愛を注ぎたいと思います。