360万パワー

1977年生まれ

コスプレ関係のビジネスについて教える

ある専門学校が話題です。

www.inside-games.jp

以前に少し書きましたが、私はコスプレでちょっとだけ仕事をしているので”メイド&コスプレビジネス専攻”のコスプレビジネスについて書きます。メイドの方はわかりません。

コスプレでビジネスとして成り立っているものは

  • 衣装
  • ウィッグ・カラコン
  • スタジオ
  • イベント

などがあります。それについて順に。

衣装

この中で衣装については限りなく黒に近いグレーで業界が排除の方向に動いたら飛んでしまうくらい脆弱だと思うので、これからコスプレ界隈を仕事にしようと考えているなら止めたほうがいいと思います。

もし衣装をやるならオーダーメイドはいいかと思います。オーダーメイドの衣装は一着10万円くらいになるものもありますし、コンプレックス・エイジの渚のようにコスの衣装だけでなくウエディングドレスをやってもいいかと思います。

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ウィッグ・カラコン

次にウィッグとカラコンです。今のコスプレはウィッグとカラコンが当たり前になっていますが、ちょっと前はウィッグではなく地毛でした。そこに注目をして格安のウィッグを始めた業者がいて、めちゃくちゃ儲かったらしいです。 その後は業者が増えたので、めちゃくちゃ儲かるわけではないと思いますが、それなりに儲かっているようです。

これからウィッグで参入するなら、カット済なんかはワンチャンあると思います。コス用のウィッグはカットしていないので、キャラにあわせてレイヤーがカットするのですが、これが結構難しいのです。美容師や理容師という専門職があることを考えれば難しいのは当たり前です。初音ミクのような長いツインテはウィッグにバンスというのを付けるのですが、これがまた難しい。

というわけで完成品の需要はかなりあると見ています。コスは旬があるので人気のキャラに偏りがあります。なので1期で1ロットを売切りにすればいけるんじゃないかと睨んでいます。

カラコンは発色を競争しているので、そこに勝機を見いだせるならワンチャンありますが、リスクの方が大きいと思うので、今回挙げた者の中では新規参入の障壁が最も高いと思います。

スタジオ

コス関連のビジネスで最も伸びているのがスタジオではないかと思います。コスを楽しむ場として、イベント、ロケ、スタジオとあるのですが、スタジオというのはここ数年で一気に増えて、コスプレをする場の中心になりました。

スタジオはどんどん増えていいるのですが、廃業もそれなりにあります。廃業の要因としてはスタジオに特長がないことや、立地が挙げられます。東京はコスプレ人口も多いのですが、大きなスタジオも多く新規参入はそれなりの覚悟と自信がないと厳しいと思います。

もし私がスタジオを立ち上げるなら仙台で始めます。仙台はコスプレに関しては商圏がかなり広いのでまだまだ需要が見込めます。

イベント

コスプレを楽しむ場はイベント、ロケ、スタジオの3つですが、このうちロケというのは基本的にお金になりません。そうなると、スタジオの次はイベントになります。

コスプレイベントというのは、公共施設などを借りて参加者から1000円から2000円くらい徴収します。場所によっては3000円、4000円というのもあります。 参加料が安いイベントは参加者が沢山呼びこむ必要があり、参加料が高いイベントは中々使えない会場を提供する必要があります。

コスプレを楽しむ場はイベントからスタジオに移行しているので、参加者を沢山呼びこむよりは、貴重な会場で高い参加料を徴収する方が可能性があります。どれだけ魅力的な会場を提供できるかが勝負になります。また本当に貴重な会場ならツアーも見込めます。

コス関連のビジネスではリスクも低く、イベントならではの価値を継続的に提示出来れば、成功する可能性は高いと思います。

その他

アニメやマンガのコスプレとは別に、変身写真館みたいなのがあります。花魁とかチャイナドレスとか、そういう衣装とメイクをして撮影するというもの。これは結構需要があります。

必然的にスタジオを併設することになるので、レンタルスタジオとして運営することが可能ですし、成人式や結婚式の前撮りなどの需要もあります。さらに、スタジオマリオスタジオアリスのような子供を撮影するスタジオとしての運営も可能でしょう。

カメラマンとメイクが集められるなら、これが一番オススメです。

まとめ

講師に呼んでくれれば、もっと丁寧にもっと深いところまで話せるのに。