360万パワー

1977年生まれ

事故と適正

最近、事故と心理という新書を読んでいます。 事故にも色々ありますが、この本で取り上げているのは自動車事故です。 交通事故を減らすための色々な取り組みがあり、それを心理学者はどう議論したのか、そんなことが書かれています。

事故を何度も起こす人、事故を起こしたことがない人、職業ドライバーでも案外ハッキリと分かれるそうです。その人達は適性検査で確かに違いがあるようです。つまり、適性検査である程度職業ドライバーが向いていないというのはわかるようです。

それが性格によるものかというと、そうでもないようです。というのも、事故を起こしやすい人はずーっと未来永劫事故を起こしやすいわけではなく、事故を起こしやすい期間があるそうです。それでも、適性検査でその傾向はみられる事は確かなようです。

免許をとる際に適性検査を受けますが、適性検査はそれだけでなく保険会社が職業ドライバー向けの適性検査を開発したり、JRは国鉄時代から取り入れているそうです。東京メトロも適性検査は行っていて、それに基いて運転手や車掌に割り当てていると思います。

東京メトロ事故:車掌「停車ためらった」 警報音を把握 - 毎日新聞

であれば、今回の事故の原因の一つに人事のミスマッチが挙げられるでしょう。しかも、素人目にはそれが大きな原因に思えます。

事故と心理―なぜ事故に好かれてしまうのか (中公新書)

事故と心理―なぜ事故に好かれてしまうのか (中公新書)