360万パワー

1977年生まれ

泉田県政を振り返る

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なんとも泉田知事らしい感じです。他に上手いやり方がありそうなものですし、折衝は政治家の仕事の中でも重要だと思いますが、そういう事が出来ないのか、やりたくないのか、嫌いなのか。

私はあまり泉田知事が好きではありませんが、地方自治体の首長として矢面に立つ事を辞さない態度は評価すべきでしょう。もうちょっと立ち回りが上手かったらというのはあります。三期務めたので、そろそろ変わる頃合いでしょう。

ということで泉田県政について。

ポンコツフェリー購入事件

今回、出馬を取りやめたのがこれです。

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ポンコツフェリーをつかまされたのか、3セク側がアホすぎたのか未だにわかっていないこの件。新潟日報では購入の際に泉田知事にまで話は通っていた、なので責任があるのは間違いない、という感じの記事になっています。

この件に関しては他のメディアが日報の報道はどうだったのか検証してもらいたいところですが、やらないでしょうね。報道の自由度が低いせいか、関わりたくないのかわかりませんが。

北陸新幹線ボッタクリバー事件

北陸新幹線建設費用がかさみ、負担増について明細一つもなく金額だけ伝えられてブチギレ。支払いを拒否。橋下府知事(当時)は国の直轄事業に対してボッタクリバーでもやらないと批判しました。

支払いを拒否して開業が遅れるかもしれないということで、この件では石川県知事や石川の新聞に猛烈にバッシングを受けました。負担増については石川県内の用地買収費用が増えたからくりを暴露し反撃にでましたが、これは石川県知事と県議会に火に油を注いだようです。この暴露に関して、あまり報道されなかったことも泉田知事には不満があったのでは。

また北陸新幹線では新潟県内の停車駅、停車本数が少ないこともあり、これについてもゴネました。北陸新幹線に対する泉田知事の対応について新潟県民は賛否両論かなぁという感じがしています。長野からトンネルを掘って新潟を経由せず回り道せずに富山へつながればよかったのに、と今でも思います。

東京電力柏崎刈羽原子力発電所再稼働

柏崎刈羽原発については、東日本大震災の前、中越沖地震の時から東京電力の不誠実な対応があったのですが、原発事故前でしたので東電のまずい対応などは県外にはほとんど知られていないかと思います。県内では色々報道があったので、泉田知事の再稼働に対する態度は新潟県民の大部分が支持していたんじゃないかと思います。知事の対応が支持されているというよりも、中越沖地震の後の東電が酷かったので東電に対する目が厳しいという面もありそうです。

県知事選では再稼働絶対反対の候補が立つかと思いますが、誰が出るのか、共産党だけなのか。

新潟州構想

中途半端に始まり、中途半端に消えていきました。

新潟を語るうえで欠かせないのが、新潟は何地方なのか?という疑問があります。東北六県+新潟なのか、北陸なのか、関東甲信越なのか、北信越なのか、中部に入るのか、それならばいっそ新潟州にしてしまえばいい、というのは名案かもしれません。

大阪都構想に乗っかった新潟州構想ですが、何をしたいがための構想なのか不明瞭でした。道州制に向かった時に新潟の立ち位置はかなり微妙なのもになるので、先手を打つという意味はあったと思いますが、道州制もたち消えそうな今となっては新潟州構想は先走り過ぎたのかもしれません。

その他

報道に対する不満は恐らく他にもあるんじゃないかなぁと思うのですが、そのうちの一つがJR東日本信濃川不正取水。JR東日本が運用している信濃川発電所というのがあるのですが、認められている以上の取水を行って、その分沢山発電してウハウハしていました。会社ぐるみの不正なのに、あまり知られていません。信濃川発電所については東日本大震災時にはフル稼働させて余剰電力を供給したことが美談のように語られた事の方が有名かもしれません。

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信濃川に戻す水の量が少ないために川が浅くなりずいぶん魚が減ったらしいのですが、首都圏では知られていません。

まとめ 原発再稼動があるので県知事選は注目されそうですが、原発再稼動だけでなく広く県政について議論が深まる知事選になることを期待しています。