360万パワー

1977年生まれ

スマホは視覚から聴覚に帰る

朝の電車、向かい側に席に白杖を持った高校生と母親と思われる女性が座りました。座っている乗客はズラーッとみんなスマホをいじっているけれど、その高校生はスマホをいじるわけはなく、オセロだとスマホになるなぁと寝ぼけたことを考えていました。

しかし、よく考えたら視覚障害者だって電話は使うでしょうし、使えるでしょう。であれば使いやすい便利な電話もあるでしょう。でも、スマホにそういったものがあるという情報を目にしたことがありません。視覚障害者向けのスマホがあってもいいし、スマホもどんどん頭がよくなっているのだから健常者向けにも視覚に頼らない情報端末に変化してもおかしくありません。

スマホをじーっと見ている人がそれぞれ何をしているのかわかりませんが、文字だけで済む情報も沢山あると思います。文字だけで済む情報の多くは音声に変えることが出来るはずです。

スマホを使い文字情報を目で追う1つにTwitterがありますが、タイムラインを音声に変えるのはどうでしょうか。音声に変えるといっても、同じ声では誰が誰だかわかりにくいので、色々な声を使いフォロワーを演じ分けるなどの工夫は必要になるでしょう。そういった工夫が難しいのか、それほどでもないのかわかりません。そういった事が出来るようになれば目で追う必要はなくなり歩きスマホや運転しながらのスマホも減るでしょう。

TwitterやLINEのような短文のやり取りはメールとは違うその形式に適した文面になっていますが、音声で再生した時を踏まえた文面になるでしょう。YouTuberも落語家や漫才師のような話芸へ舵を切るのかもしれません。ほぼ絶滅していたラジオドラマはオーディオドラマと名前をかえ復活しつつあるそうです。

スマホの巨大化にあわせて手が大きくなることはないのでこれ以上大きくなる事はなく、ディスプレイサイズが固定化されれば技術開発は電話の本分たる音声へ戻るかもしれません。音声での出力がしっかりと出来るようになれば既存のアプリだけでなく、新しいことも可能になるはずです。例えば位置情報とカメラから視覚障害者の周辺情報を音声で知らせることも出来るでしょう。これは視覚障害者だけでなく健常者にも有効かもしれません。

というわけで、これから先は情報を目で追うのではなく耳から取り入れることが多くなるのではないかと思ったわけです。