360万パワー

1977年生まれ

最も古い実写化とその賛否

あの花の実写化でマンガやアニメの実写化に対する賛否が話題になりました。メンマの髪の色が黒になるのはロシアとのクォーターという設定を反映していない!といかそんなやつです。

www.fujitv.co.jp

「あなる」じゃなくて「あんじー」になるとか怪文章も出まわりました。

ロシアと日本のクォーターで銀髪の人間がどれだけいるのかと考えた時、有史以来一人いたのか、恐らく一人もいなくて優性遺伝の黒髪の方が現実的なわけで、実写化に当たり検証しなおした結果だと思えばいいのではないか、と考えている方なので、多少の違いはしょうがないことだと思うのです。そもそも、銀髪が似合うネイティブの日本語スピーカーは限られると思うので、違和感がある銀髪よりも無難な黒髪、とも思います。

あの花の実写化はともかく、最も古い実写化された作品はなんだろう?と考えました。考えたのですが、わかりません。

私が原作を読んで実写化された作品を見たことがある、最も古いものは「ティファニーで朝食を」だろう、というところにたどり着きました。

ティファニーで朝食を (新潮文庫)

ホリー・ゴライトリーのイメージ

ティファニーで朝食を」はカポーティの小説とオードリー・ヘップバーンが主演の映画とで、かなり違うのですが、どちらも評価されています。 小説のヒロインであるホリー・ゴライトリーを映画ではオードリー・ヘップバーンが演じたのですが、原作者であるカポーティはそれに反発したそうです。カポーティにはオードリー・ヘップバーンのイメージとホリー・ゴライトリーのイメージとの差がかなりあったようです。

もともとはマリリン・モンローが演じる予定だったようですが、マリリン・モンロー側がコールガールとも捉えられるホリー・ゴライトリーのイメージを嫌って降板し、その役がオードリー・ヘップバーンに周ってきたそうですが、私にはグラマラスで大人っぽいマリリン・モンローよりも華奢で童顔なオードリー・ヘップバーンの方がホリー・ゴライトリーのイメージにあっていると思います。でも、カポーティのイメージとは差があるようですから、映画化当時は賛否があったのではないかと思います。

ティファニーで朝食を」映画化の賛否

ホリー・ゴライトリーのような理想の女性像の姿形が具体的になると、賛否はさけられないものと思います。映画公開当時のその賛否はどんなものであったのか、その辺がいまいちわかりません。当時のHarper's BAZAARなりEsquireなんかには評論があるのだと思いますが、それらを読んだことがありません。

間違いなく賛否はあるはずなのですが、当時の賛否がどんな感じだったのか気になります。昔から「今の若者は!」があった

まとめ

何が言いたいのかというと、「ティファニーで朝食を」の映画と原作となるラノベみたいな小説は全然違うのに、50年以上経ってもどちらとも見られ、読まれています。 なので原作と違うからといって、実写化を即否定しなくてもいいのではないかと思います。

あの花に関しては、今のところ実写化されたものを誰も見ていないのだから、見てから否定しても遅くないと思うのです。

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 Blu-ray BOX(完全生産限定版)