360万パワー

1977年生まれ

加計学園の獣医学部新設の歪みはどこからなのか

加計学園の件でよくわからないのが、

  • 京産大が選ばれる方が適切だと考えているのか
  • 加計学園京産大も認可されるべきだと考えているのか
  • どちらも認可されないべきだと考えているのか(獣医師を増やす必要はないと考えているのか)
  • 公務員として雇われる獣医の待遇を改善するべきだと考えているのか(獣医師を増やさずに対応する方法をとるべきと考えているのか)
  • 獣医師会が反対しているから従うべきと考えているのか
  • 獣医師会が反対しているといって従ってはいけないと考えているのか(特区である必要がないと考えているのか)

認可される前の段階で建物が作られるのはおかしい、という話は田中真紀子文部科学大臣の時に発言しています。これはこれで問題視されたわけですが、今回は認可前に動いていることがおかしい、出来レースだ、という流れです。

田中真紀子の時は法律的におかしいとされたのは大臣だったかと思います。つまり大臣はハンコを押すだけの状態につまされていたわけですが、今回は政府側が文科省をつませていたと仮定して、どちらのルートも歪んでいるのは間違いないでしょう。

その歪みがどこに由来していて、どうしたら改善できるのか、全然見えません。

新潟薬科大学が長野県上田市に薬学部を新設しようとしましたが、県医師会、薬剤師会、獣医師会に反対されたことを受け、自治体は支援できないとして、大学側も今年になって断念しました。

こちらは全然問題視されていません。ということは、触らぬ神に祟りなし、臭いものには蓋をする精神で認可しないことが政治家や公務員の最適解なのかもしれません。実際獣医学部は50年以上新設されていません。一方で新設されないことを問題視する話は今回まで私は見聞きしませんでした。

歪んでいることは間違いないと思うのですが、どこから歪んでいるのか、どのくらい歪んでいるのか、全く見えません。