360万パワー

1977年生まれ

新潟県民からみた信越線立ち往生

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バックすればいいじゃない

踏切で立ち往生した車がいたので停車して、止まっているうちに雪が深くなりすぎて進めなくなったそうです。前だけに雪が降ったわけではなく、当然後ろにも積もったのでバック出来るわけがありません。雪で立ち往生するっていうのはそういうことです。全身が沼地にはまった状態です。

歩けばいいじゃない

駅まで300mといっても、線路の周りは田んぼ。たぶん、舗装されていないあぜ道みたいな農道です。真っ平らな田んぼに沢山雪が積もるとどうなるかというと、田んぼと水路と道路の区別がつきません。田んぼには水を張るために水路で囲まれているのですが、毎年雪になると道路からはみ出して田んぼや水路に落ちる車があります。どこが道なのかわからないから道だと思って走っていたら実は田んぼだった。当然歩いたって田んぼや水路に落ちる可能性はあります。線路の上を歩く手はあったかもしれませんが、無人駅まで行ってもどうなるわけでもないでしょう。

運休すればよかったじゃない

それはそうだと思います。この件で雪による運休は今後は増えるでしょう。でも、電車が止まったら乗る予定だった人たちはどこで夜を明かせというのか。当日の朝はそれほどでもなく、日中に一気に積もったので朝の通勤、通学は問題ないけれど、電車が止まり帰れない人が沢山でたはずです。その辺の判断は難しいし正解はなく結果論だけです。また、降雪による代替輸送はまずありません。バスも走れないから。

ちなみに、吹雪って感じではありません。吹雪くとそもそも積もらないので。黙々と降りました。吹雪じゃないのである程度の灯りがあればホワイトアウトして方向がわからない、という状況ではなかったと思います(田んぼの真ん中で吹雪くと昼間でも右も左も何にもわかりません、本当に)。でも、歩いたところで何があるわけでもなく、どうなるわけでもないでしょう。

バスを手配すればいいじゃない

田んぼの真ん中なので、バスまで歩いても駅まで歩いても同じくらいの道のりだったのではないかと思います。バスが走れないなら駅前の道路にバスを止めて、そこで一晩明かしてもいいような気がしますが、バスも雪で埋まるのは明白でその後どうなるのか。ただ、車内で立っていた人がいたようなので、座れる状況を作れなかったのか?とは思います。

まとめ

最善の対応だったとは思いませんが、ではそれ以上の事がどれだけ出来たのかというと私にはわかりません。駅まで行ったら何がどうなるわけでもありませんし、運休しなかったことで途中駅で降りて帰れた人たちも沢山いたでしょう(あの区間で400人乗っていたら、その手前で倍以上が降りたんじゃないかと思います、雪の日はすぐ運休になるので結構ギュウギュウなのです)。

数年前に国道の抜け道の吹き溜まりで車が100台くらい立ち往生して埋まったことがありましたが、この時も翌朝まで待つほかありませんでした。車なのでエンジンかけっぱなしだと一酸化炭素中毒の危険があるので近くの体育館か何かに避難していたような記憶があります。今回もどこか避難出来る所がなかったのか、JRだけでなく自治体は何か対応できなかったのか、など気になりますが、あの雪では何もしない事が最適解だった可能性はあると考えています。