360万パワー

1977年生まれ

水害はわかりにくい

2011年の和歌山豪雨災害の後、和歌山に行く機会がありました。半年くらい経っていましたが、まだまだ生々しい被害が残っていました。 水害というと低いところから浸水すると思っていましたが、道路を挟んで片側は浸水、もう片側はなんともない、みたいな場所もありました。 あとは鉄砲水。山の中の水害だったので鉄砲水が起こりやすいのだと思いますが、そうなりそうな場所もあれば、一見脈略のない場所でも起きたいたようでした。 要するに、水害はどこが危ないのかわかりにくい。川の近くは危ないのは確かだと思いますが、鉄砲水は関係ありません。 土砂崩れもわかりません。私が住む新潟も2011年の梅雨の終わりに豪雨災害がありました。近所でも土砂崩れがありました。家が飲み込まれるような規模ではありませんでしたが、山の中の道が埋まっていたり、あそこ崩れたんだなぁとわかるくらいにはありました。 これも土砂崩れをする場所はたまたまという感じで、その場所と規模は予想出来なかったでしょう。新潟は雪解けが急に進むとちょくちょく小規模な土砂崩れをしているので、崩れやすい部分から崩れているのかもしれませんが、どこが崩れやすいのか私にはわかりません。 とにかく水害はどうなるのかがわかりにくい。 2011年の時はあと1日雨が続いたら私の住む家も浸水したかもしれません(それでも私が住む家よりも川から遠いところで床下浸水したところもありました、私が住む家は元河川敷みたいな立地なのでここよりも先に浸水する場所があるのが驚きでした)。あと1日雨が続くかどうか誰も知りようがありません。実は天気予報はかなり高い確率で当たっているそうですが、晴れっていったのに雨のこともあります。 バシャーっという雨が2日も続くとそろそろ止むだろうと期待してしまいますが、7月の水害はバシャーっという雨が3日、4日と続くことで起こります。2日続くくらいは経験があっても3日も4日も続くことは経験がなく、被害が起こり始めます。被害が見えてきてようやくまずいことがわかり、わかる頃にはどんどんと被害が拡大します。 水害は閾値を超えると急に被害が現れてきますが、その閾値がどこなのかもわかりにくい。かなり降ったけど何もないという経験がある一方で大きな被害が出る経験は少なく、体感的にも閾値は感じにくく、避難の判断は鈍るのでしょうか。 とにかく、水害はわかりにくい。