360万パワー

1977年生まれ

高齢化して腰の重い社会

ゴミの分別やリサイクルを定着させるには大人ではなく子供に教えると効果があるそうな。 今となってはゴミの分別やリサイクルは十分ではないかもしれないけれど当たり前になっているけど、始まった当初から順調に定着したわけじゃない。 なぜスムーズに定着しなかったのか、その現任は生活習慣が変わってしまうから。 何十年と続いた生活習慣をいきなり変えるのは難しく、特に年を取っているほど生活習慣を新しいものにするのは抵抗がありアップデートするのが難しい。 対して子供は生活習慣が染み付いているわけではなく、ゴミを分別するのもリサイクルするのも抵抗がない。 子供から教えるのは他にもメリットがある。 子供から「分別しなきゃ駄目だよ」と言われたら親も分別しないわけにはいかない。ジジババだって孫に言われたら少なくとも孫の前で分別しないわけにはいかない。 というわけで、行動を変えるには頭の固くなっている大人よりも子供から始めた方がいいというわけだ。 現在の日本は少子高齢化でこの子供から生活習慣を変える作戦は上手く機能しないかもしれない。 実際、買い物袋有料化、それに続くストローやプラスチック製スプーンの有料化などに対する反応を見ても非常に抵抗が多いように感じている。 石油資源、固定化された炭素を使うプラスチックを減らしましょうという世界的な流れに高齢化した日本社会は取り残されそうとしている。 電気自動車も同じで、不便だろうとガソリンを使う自動車はどんどん減っていくだろう。実際、EVの販売比率は数年前の予想以上に増えている。 2050年頃にはガソリンの販売禁止なんて話もあるというのに日本はEVは不便だからと否定する人が圧倒的に多い。 少し前まではEUでのEV販売台数で1位か2位が常だった日産のリーフも今では10位に入るかどうか。 毎年毎年、異常気象だと言うけれども不思議なことに行動を変え、生活習慣を変えようとはしない。 年を取ると腰が重くなるものだけど、度が過ぎるように思う。