共同通信の写真から写真を解説したい
「支持率下げてやる」発言で話題となった共同通信の写真について、撮影技術の面で解説します。
解説するのはこの写真です。
政治改革、具体論言及なし - 連立合意の議員削減・献金https://t.co/UxbNoRdvLa
— 共同通信公式 (@kyodo_official) 2025年10月24日
この写真はフラッシュを使って撮ったもので、技術的には大したことのないものです。 『ポン炊き』 と呼ばれるもので、報道写真の黎明期からあるものです。
ポン炊きで有名な報道写真家にウィージーがいます。
ポン炊きは報道写真において古くから使われる技法と言えますが、件の写真はかなり特殊なポン炊きです。
特殊な理由
報道写真のポン炊きはカメラの位置とフラッシュの位置が同じなのですが、この写真はフラッシュの位置と撮影した位置が少し離れています。
どうして断言できるのかというと、写真のアングルと影ができている場所に差があるからです。
影ができる位置をコントロールすることは、広告写真などでは普通ですが、報道写真では特殊です。 一般的に報道写真は撮影場所や機材が制限されるからです。
件の写真はその制限を創意工夫で超えたもので、だからこそ特殊な写真と言えます。
どうやって報道写真の制限を超えたのか
恐らくですが、フラッシュを光らせた人と撮影した人は別人です。
別人が光らせたフラッシュを利用して撮影したものと考えられますが、偶然で撮ることは不可能です。
なぜ不可能かというと、フラッシュの閃光時間は長くて1/500秒程度です。当然、反射神経で捉えることは不可能なので、連射か、動画の1フレームの切り出しと考えられます。
写真はたった1枚だけを選ぶもの
連射にしろ、動画の切り出しにしろ、フラッシュを捉えていない時は画面が真っ暗に近いものなり、採用した1枚以外のほとんど全ては使い物になりません。
使い物にならないと知りながら数百枚か数千枚を撮ったなかの1枚であり、その1枚、奇跡の1枚を共同通信が選んで採用していることは間違いありません。
影の輪郭からわかる写真の後処理
奇跡の1枚を共同通信が捉えたとして、その1枚はかなりいじっていると断言できます。
根拠は影です。
総理大臣の影の輪郭と右下にあるマイクの影の輪郭を見比べると、総理大臣の影は黒く輪郭がくっきりしているのがわかります。
1枚の写真で部分部分の影の輪郭をコントロールすることはスタジオ撮影ですら難しく、まして国会議事堂の本会場の記者席から撮影技術でなんとかなるものではありません。
なので、後処理で総理大臣の影の輪郭を強調したと断言できます。
加工なのか
件の写真の後処理を現像と呼ぶのか、レタッチと呼ぶのか、加工と呼ぶのか、写真界隈で明確な基準はありませんが、現像の範疇と呼ぶのは苦しいかと思います。
ただ、加工と呼ぶのは難しいのかなと考えています。
報道写真であることを考えると、現像と呼ぶのは難しく、レタッチが妥当だと考えます。
(Photoshopを使わずに現像ソフトでも可能なので、現像の範疇と捉える方がいてもおかしくはないと思います)
報道機関における後処理の判断
海外の通信社の場合、フリーランスの記者・カメラマンが提供する写真はJPGだけでなくRAWを提出するのが一般的です。
RAWを提出する理由は加工がないことを確認するためです。
基本的にストレートで現像したものを採用するようですが、アングルのついた意図を持った現像が採用されないわけではありません。
報道写真と呼べるのか
フォトジャーナリズム的には、がっつりいじった現像も認められていますが、世界報道写真大賞では選考外になることもあります。
選考外になるきっかけは10年ちょっと前の大賞作にあって、それ以降は意図的な現像は選考外になることになっています。
件の写真は現像と呼ぶには下手、不自然なので、選考外になるでしょう。
まとめると
偶然ではない狙って撮った中の奇跡の一枚でしょう。
撮影意図と、この写真を選んだ意図はわかりませんが、明確な意図を持っていることは間違いありません。
その意図をどう捉えるのかは受け取る側次第ですが、かなり特殊な写真で強い意図がなければ撮れない写真であり、批判を受け入れる覚悟で採用したのでしょう。
イギリス館が使っているのはコーヒーカップなのか
大阪万博のイギリス館で提供しているアフタヌーンティーで紅茶が紙コップで提供されている問題が進展し、陶器のものに変更されたそうです。 ただ、その陶器のカップがコーヒーカップだとまた話題になっています。
私はあれをティーカップと呼んでも問題ないとおもいます。 なぜかというと、現在では多くの食器メーカーはコーヒーカップとティーカップの違いを明確にしていないからです。
確かに昔むかしのヨーロッパではコーヒーカップとティーカップは分けられていました。 2つがどう違ったのかというと、コーヒーと紅茶、それぞれ伝来した地域の器、コーヒーはオスマン・トルコの器、紅茶は中国の器が使われていました。
具体的には、コーヒーカップには小さめの円筒状のもの、コーヒーポットにはひょうたん型のもの。ティーカップには煎茶碗、ティーポットには急須が使われていました。
ヨーロッパで磁器(陶器ではない)の製造が可能になると、コーヒー用の器、紅茶用の器も製造され、次第に2つの境界は曖昧になっていき、現在はコーヒーと紅茶兼用のカップとして販売されています。
それでも、現在の食器メーカーがコーヒー用と紅茶用をわけているケースが主に3つあります。
この3つです。
それ以外はコーヒーと紅茶兼用と考えた方がいいと思います。
いや、あれは確かにコーヒーカップだという主張があるかもしれませんが、まとめの中ほどに写真が出てくる本場ロンドンのリッツのアフタヌーンティーで使われる銀のポットはひょうたん型で、本来はコーヒーポットに分類すべきものです。

現在でもひょうたん型、縦長のポットをコーヒーポットとして販売している食器メーカーは少ないながらもありますが、リッツでもアフタヌーンティーにコーヒーポットを使ってるのですから、イギリス館のカップは間違っていると呼べるのでしょうか。
しかも、あのカップはコーヒーカップと断言できるデザインではありません。直感的にコーヒーカップと呼びたくなるかもしれませんが、紅茶兼用カップです。
八潮の事故の初動問題はトラックの時点で詰んでいた
八潮の陥没事故で初動がまずかったみたいなことを書いてる人はネットで無限に見つかるけど具体的にどこがまずいと思っているのだろう 運転手だけ引っ張り出せばいいみたいなこと書いてる人はちらほら見かけるけど無理でしょ なぜかというと、キャブオーバーのトラックが衝突すると運転席がつぶれて足が抜けなくなるから
大したことがなさそうな事故でもトラックとかハイエースは足が抜けなくなるので、ジャッキでキャビンを伸ばして空間を作って救助する 今回の事故はトラックが頭から落ちてるからジャッキで空間を作って足を動かせるようにするのは無理だったんだろうと思ってる ジャッキで空間を作ろうとしても、頭から落ちてるので車重全体をキャビンが支えている状態で交通事故用のジャッキでは力不足でしょう グラインダーとかで切断することは考えたけどガス漏れの可能性があるから止めた、みたいな報道はあったと思う なのでトラック全体を吊るそうとしたけど失敗した
初動の失敗があるとすれば、最初から吊るす方向で動いていたらキャビンが土で埋もれる前に引っ張り上げられたのかも ただ、足場と言える足場がわからない状況ですぐに実行できないプランであることは間違いなさそう 潰れたキャビンで足が挟まっていたって発表も報道もないから、思ってる程度だけど落ちた衝撃でキャビンが潰れたのは間違いない
ちなみに日本は商用車の衝突安全基準は低く、軽トラやハイエースや小型トラックのキャブオーバーは先進国ではあり得ない構造 トランプが指摘する非関税障壁は日本は安全性能の要求が高すぎるとしていますが、商用車に関しては安全性能が低すぎて日本メーカーしか作らない状況になってる ハイエースとか軽トラが存在できる安全基準は間違いなく非関税障壁だし、改めて行くべき 5年くらい前からキャブオーバーのハイエースは現行型で終わると言われながらも、なかなか終わらない罪深い日本のキャブオーバー問題

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