タモリが笑っていいともをやめて、タモリに近い感じの司会者が求められるとしたら、それは三宅裕司じゃないかと思っていた。趣味が広く、自分でやって自分で楽しむ感じがタモリに近いような気がするのです。笑っていいとも終了後というよりもそれ以前のタモリの仕事に三宅裕司が食い込んでいた世界もあったんじゃないかと思う。でも、この世界では三宅裕司はタモリになれなかった。
理由を考えても、あるとしたら声の聞き取りやすさくらいしか思いつかない。三宅裕司は何言っているのかよくわからない時がある。対してタモリにはそれがない。しかし、これは単純にタモリの声を聞き慣れているからだけなのかもしれない。あまりにもタモリばかり見ていた私達はタモリに最適化されすぎて三宅裕司の声が聞き取りにくくなったのかもしれない。でも聞き取りやすいからこそ四カ国後麻雀みたいなネタも上手くいくのだろう。
三宅裕司よりタモリの方が聞き取りやすいとしても、三宅裕司は過小評価ではないか。ビートたけし、明石家さんま、タモリがBIG3と呼ばれていたけど、タモリの代わりに三宅裕司が入っていた可能性はないのだろうか。三宅裕司がオールナイトニッポンで番組を持っていたら、舞台よりもテレビに力を入れていたら、腰を悪くしなかったら。
本人がタモリになろうとなんて考えていないでしょうから、私がこんなことを考える意味はなくて、ただ三宅裕司が変なことをしているところが見たいのです。

- 作者: 三宅裕司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/09/30
- メディア: 単行本
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