360万パワー

1977年生まれ

古物商で(たぶん)年商2000万円はいくジャンル

せどりから始めて年商16億円という記事。

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私も12年くらい前だと思いますが、せどりをやっていました。当時のせどりは、ブックオフで本を買ってきてAmazonで売るというものでした。今でもそうなのかもしれませんが、やっていないのでわかりません。

数年前、全頭検査と呼ばれる、バーコードリーダーを使ったせどりを見かけましたが、今ではそれも見かけません。バーコードリーダーとソフトをセットで売っていた人が、儲かる儲かる!とまくし立てて、それを売るのが流行っていたからです。たぶん、バーコードリーダーを買った人はそれほど儲からずに辞めていったんじゃないかと思います。

12年くらい前、せどりでをやっている個人の売上で数百万円なんて人はそこそこいました。上の記事の人も確か始めて数ヶ月でそのくらいになっていたと思います。現在、個人で数百万円を売り上げる人はたぶんいないと思います。そこまで上手いことやる人は、さっさと法人成りするということもありますが、せどりは難しい環境になっていると思います。

ただ、私もせどりをはじめて、いつの間にか古物商になりました。本からはじまりましたが、今は本ではありません。古物を売って儲ける構造が理解出来れば、今でも悪くない商売だと思います。

古物商というのは案外売ることは簡単です。一方で仕入れは難しい商売です。10年ちょっと前のせどりはそこを上手くついたやり方でした。仕入れも簡単で、売るのも簡単でした。レアな本もブックオフで安く売られていたので、レア本のリストを頭のなかに入れておけば、ブックオフを周っていれば見つけることが出来ました。今ではブックオフバーコードリーダーでレア本判定しているようなので、ブックオフから仕入れるのは難しいかもしれません。

古物商はいかに安く買い取るかが肝

ブックオフが成功したのは「高価買取します」ではなく「お売り下さい」と言い換えた事が切っ掛けだと言われます。いらない物は少しでも高く売りたいというよりも、できるだけ簡単に処分したいという気持ちを上手く捉えたのです。

ブックオフで本を売ったら数百円だった、みたいな話はよく聞くと思いますが、数百円でも売る人は今でも沢山います。実際ブックオフに行くとダンボールに入った本が山積みになっています。売る本よりも買い取る本が多い証拠です。二束三文だろうと売る人はいるので、商売として成り立ちます。

そして売るのはネットを使うと案外簡単に売れます。欲しいから検索するので、検索から購入するのであれば足元をみて価格も高く設定できます。

古物商というのは仕入れさえなんとかなれば儲かります。古物商の私からみて儲かりそうなジャンルを紹介します。

古本

冒頭の記事にある古本はまだまだやれます。ブックオフの低迷を見ると古本はオワコンと思うかもしれませんが、ブックオフは古本に限らないことが足を引っ張っています。

古本のいいところは、最悪でも古紙としてお金になるところ。古紙以外では鉄くずも最低限のお金になります。

今から古本をやるなら、最低でも出張買取は必要です。ハイエースと倉庫を確保できるなら、今から始めてもなんとかなると思います。

捨てたい本は山ほどあるけど、重くて捨てるのも億劫という方は山ほどあります。そんな場合はダンボール1箱で100~300円でも喜んで売ってくれます。

ついでにCDも買い取るといいかと思います。DVDは駄目です。DVDはどんどんゴミになっているし資源化も出来ません。CDは再販もされず、データ販売もされないものが今でも山ほどあります。ブックオフの足を引っ張っているのはDVDです。

古書店を新規で始める方の中にもせどりを公言している方は沢山います。そもそも、古書店を始めるための店頭在庫をどうやって仕入れるかとなると、せどりが有効なのです。特にジャンルを限定した古書店せどりでオープニング時の在庫を確保しています。

車の部品

中古車は結構儲かるらしいのですが、たぶん部品の方が儲かっていると思います。事故車などを二束三文で買い取って、部品取りして販売する。

ディーラーは中古部品を使いませんが、整備工場では使います。少しでも安く修理したいというユーザー向けです。

国内だけではなく海外へ中古部品を輸出しているところもあります。これが結構いいと聞いたことがあります。

たぶんですが、事故車1台買い取れば10~30万円の儲けは見込めるんじゃないかと思います。ただ、車の古物商は整備工場や駐車スペースなどが十分にないと取得出来ません。ということもあり、古物商の中では少々参入障壁が高いジャンルではあります。

整備資格などあれば、一押しです。

家具

古物商でいうと道具類になるのでしょうか。古い家を解体する前に建具や家具などを買取る商売です。

古い建具は民家用というよりは飲食店などで使われることが多いようです。

ただ、これは工務店など解体を請け負うところとのコネが必要になるので、参入障壁はやっぱり高いかもしれません。

家具というか家電ですが、学生街では毎年がらっと入れ替わるので、悪くない商売だと思います。

中途半端に古いもの

1960年代から1980年代くらいのどうでもいいものも売れたりします。そして、この辺のものはガンガン捨てられるので、売れそうなものを拾ってくると儲かりそうです。

ただ、拾ってくると言っても勝手に持ってくると犯罪になる可能性が高いので、不要物の回収みたいな体でやる必要があります。

金券

金券はコツコツと薄利多売でやるタイプなので、一発当てたいという方には全く向いていませんが、今も昔もそこそこいけるジャンルです。

ただし、金券類は法人でないと古物商の許可が下りないと思うので、個人で始めるのは難易度Eランクです。どうしても個人で始めたいのであれば、他の分類で古物商を取得してから書き換えるという方法もあるかもしれません。この方法が可能かどうかは聞いたこともありませんが。

まとめ

古物商に限りませんが、安く仕入れいて高く売る商売です。安くてもいいから売りたい人がいて、高くてもいいから買いたい人がいるジャンルを探せるかどうかが全てです。買いたいという人はネットで探してくれるので、それほど難しくありません。一方で安くてもいいから売りたいという人を探すのは難しいです。安くてもいいから売りたいという人はポイッと捨ててしまうから。

捨てる前に買取ることが出来るかどうかが、古物商の腕の見せ所といっていいでしょう。