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360万パワー

1977年生まれ

掟上今日子さんは羽川翼なのか?

掟上今日子の備忘録がドラマ化されました。私のいくつかのタイムラインを追った限りでは1話目は割りと好評のようです。 原作とはかなり違いますが、アニメ化されていないと実写化に対するハードルは低くなるのでしょう。 さて、掟上今日子の備忘録ではじまる忘却探偵シリーズの忘却探偵、掟上今日子は羽川翼ではないか説があります。

何を根拠としているのか、それは適切なのかちょっと考えてみたいと思います。もちろん下記はネタバレ込みになります。

白髪と猫と声優

掟上今日子さんが羽川翼説の最有力となるのが2作目の推薦状で描かれた今日子さんのデッサン。 今日子さんが脱がずに描かれたデッサンは白い猫でした。しかも、正体を暴いてやると言わせて描かれたものが白い猫です。

言わずもがな、羽川翼は猫の怪異と体を一つにしています。しかも怪異となった羽川翼は白髪で、掟上今日子さんの特長である白髪と一致します。

四作目となる遺言状でも猫と今日子さんの繋がりを意識させるような描写があります。取ってつけたような描写で明らかに作者は読者へのサービスを意識したのでは?ただ、今日子さんと羽川翼は同一人物であると示しているのか、そう思わせたいだけなのか、そう思う人がいるからその人に夢を持たせてあげているのか、それ以外の理由があるのか、不明です。

一作目となる掟上今日子の備忘録のネットCM?では羽川翼と掟上今日子は同じ声優を使っているので、最初の頃から意識している可能性が高そうです。しかも、なぜか猫が出てきます。ちなみに、四作目まで猫そのものの描写はありません。

眠くなると「な」が「にゃ」になるようなので、これもブラック羽川を匂わせています。

ブラックコーヒーとデザート

掟上今日子さんが羽川翼説の根拠?となるものはいくつかありますが、その一つが食事。 羽川翼が自分で家を焼き出されて戦場ヶ原家に泊まる事になった時、サラダにドレッシングをかけない派とかうんぬんのやり取りで明らかになった、味付けに対する無頓着さです。

私もドレッシングをかけなくても気にならないし、むしろかけないこともあるし、家庭環境的に羽川翼ほどではないにせよ、ドレッシングを使わないことが異常であるとされると気に病むところがあるのですが、羽川翼は出された料理に味付けをしません。

掟上今日子がブラックコーヒーを好むというか、コーヒーやエスプレッソに砂糖を入れない描写が羽川翼との共通点があり、羽川翼を思い起こさせる、という指摘です。特にエスプレッソのダブルを砂糖なしで飲むことが強調されています。

しかし、この味付けに関する無頓着さに関する指摘で気になるのが3作品目の挑戦状で、今日子さんがデザートにあずきバーを要求したことです。羽川翼は食後にデザートという感覚があるのかいささか疑問があるので、あずきバーに関しては羽川翼っぽくないなぁと思いました。そして、コーヒーはブラックだけどチェーン店などではなく専門店の常連らしいという点も引っかかります。

食事の場面は何度かありますが、サラダにドレッシングをかけない的な描写はなく、ブラックコーヒーだけなので食べ物に関してはやや羽川翼っぽい、程度だと思っています。

髪型と記憶

三作目の挑戦状で、ベリーショートにしたいけどベリーショートにしたら朝起きてびっくりするだろう、というような今日子さんのセリフがあります。髪の長さよりも白髪の方が驚くと思うのですが、白髪ではなく髪の長さに驚くということは、寝ると記憶がなくなる症状が現れる前から白髪だったことを示唆しています。

最初は寝たら忘れると白髪は同時に起こったのかと思いましたが、違うようです。白髪には慣れているという点も羽川翼を匂わせる、そう思わせる設定の一つです。

また、今日子さんの髪は長くもなく極端に短くもない、髪を切った羽川翼と同じ程度であったことは今日子さんが羽川翼っぽい印象を持たせています。さらに言えば、今日子さんはヘアピンをしている点も羽川翼っぽくもあります。

自称25歳

この辺から掟上今日子は羽川翼なのか?という疑問と少し離れてきますが、三冊目の挑戦状で今日子さんは生年月日も覚えていないとなっていますが、これは明らかに設定と矛盾します。 寝る前の記憶を失う症状が現れる前の記憶は覚えているはずなので、生年月日を忘れるということは矛盾するので、覚えていないというのは企業秘密なのでしょう。 明らかに、今日子さんは年齢を詐称していますが、その理由はわかりません。

掟上今日子さんが未成年であれば舐められるし、22歳なら大学4年生か新卒で、やっぱりこれも舐められる。25歳という設定なら新卒から3年の経験があり、石の上にも三年というので多少は箔がつくというか、言い返すことも出来るでしょう。 今日子さんの実年齢が28歳とか30歳以上ということも考えられ、女心でサバを読んでいる可能性も捨てられません。

自称25歳に関しては、化物語が2006年の出版で、掟上今日子の備忘録が2014年の発売、2006年に17歳だった羽川翼が8年後の2014年に25歳になった!という指摘もあります。

三冊目の挑戦状によると、今日子さんの力を借りて出世した警察官も多々いるようなので、羽川翼が高校を卒業後の出来事だと思うので、高校を卒業してすぐの実年齢が18歳、19歳というのは可能性が低いと思います。

四作目の遺言状では、厄介が初めて今日子さんに以来したのは2年前とあるので、2年前から忘却探偵だったことはわかりますが、年齢を推測する決定打ではありません。

ちなみに、4冊のうち時系列は出版順とは限らないそうですが、それでも四冊目の遺言状は一冊目の備忘録の後であることは確かです。四冊目の事件の前日にあった事件が三冊目に収録されたものと思いきや、四冊目の最後でそれを否定しています。三冊目の付録?を思い出させるのですが。

がめつさ

掟上今日子さんは非常にお金にシビアです。お金を貰わないと推理はしませんし、自分から食事に誘いしっかりと支払ってもらうなど。このがめつさは毎日記憶がリセットされる以前から、生来の性分というものでしょう。お金にがめついというか、お金だけでなく仕事かどうかハッキリと区別をしているのだと思います。今日子さんが羽川翼だとしたら、そのがめつさというか、割り切りは羽川翼にも見いだせるかというと、ちょっと思い当たりません。

ただし、3作目の挑戦状に収められた掟上今日子の暗号状では汚れたお金はもらえない(汚いお金には仕えない)ということでタダ働きしています。紙面の都合なのか、食事も要求しませんでした。暗号状の冒頭を考えると、今日子さんの善悪はハッキリとしているのかもしれません。

同じ服を着ない

今日子さんは同じ服を着ないと噂されていますが、何を着て、何を着ていないのか今日子さんには知りえないのですから、同じ服を着ないとしたら、一度着たら捨てているのかもしれません。そういう描写や、同じ服は二度と着ないと決めている、というような話も出てきていないので本当に同じ服を着ないのかは不明です。

衣装持ちであることは確からしいのですが、羽川翼もそうかというと、そんなことありません。家が焼けて新しい家ができるまで自分の部屋すらなかく、休みの日も制服で過ごすくらいなので、服は最小限だったでしょう。その反動で衣装持ちになったのでしょうか?

四冊目を読むと仕事中の服は必要経費と考えているようなので、同じ服を着ないのはメモを残さないことと同じ理由のような気もしますが、ハッキリとしません。仕事のために同じ服を着ないということであれば、むしろ服に拘りがないとも考えることもできます。そうであれば、羽川翼に近いような気もします。

服に関しては羽川翼との共通点を探すことは難しいし、否定することも難しいと思います。

記憶以外に残るもの

一冊目の備忘録のラストを読むと気になるのが、今日子さんは記憶以外のものは引き継ぐ可能性が高いこと。例えば筋肉痛とか。前日の運動が翌日筋肉痛となって現れる、なんて事はよくある事です。 それと傷。階段から落ちたら1日、2日では治りません。私も8月に階段から落ちましたが、かれこれ1ヶ月は痛みがどこかしらに残りました。

一冊目のラストを読むと、そんなエピソードが出てくるのかなぁと思いましたが、今のところ出てきません。案外傷なんか寝たらすぐに治るのかもしれません。筋肉痛なんて起きないのかもしれません。

ミステリー

掟上今日子さんはジャンルでいえばミステリーです。ミステリーのトリックの一つに叙述トリックというものがあります。掟上今日子シリーズでも叙述トリックのようなエピソードがあります。 今日子さんが羽川翼っぽいのは叙述トリックという可能性は捨てきれず、物語シリーズの別のキャラクターの後日談、という可能性もあるような気はします。

まとめ

掟上今日子は羽川翼なのでは?と意図的に誘導していることは間違いありません。ただ、物語シリーズの後日談として忘却探偵シリーズが収まるのかは疑問で、いつまでも思わせぶりの状態が続くような気がします。

決着編

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