腐女子から見るおそ松さん分析が人気ですが、私の印象は腐女子に受けているというよりも、女子オタク全般に人気がある。
Twitterでは推しCPはほとんど無く、推し松が目立ちます。数字松推し、色松推しなどは見かけますが、腐女子が好きなどちらが受けでどちらが攻めなのかを妄想するCPとはちょっと違うものでしょう。
ちなみに色松はカラ松と一松、から+一でカラー、色に転じる。速度松はおそ松とチョロ松、数字松は一松と十四松。水陸松はカラ松とチョロ松の組み合わせ。 数字松はなんとなくわかりますが、他は誰が名付けたのかキチンと浸透しています。いずれもCPの表示とは違い、攻めと受けをはっきりとさせない点は受け入れるべきです。
その辺が腐女子に人気というよりも、オタク女子に人気だと思う理由です。
何故推し松ができるのか?
おそ松さんは六つ子で姿形がかなり似ていますが、性格はハッキリと区別できるようになっています。十四松は明らかにあざといのに、十四松にホイホイ落ちていくオタク女子を見るとチョロいなぁと思いますが、それが何故なのか説明をすることは難しく、その難しさを考えると必ずしもチョロいわけではなく、複雑な女心を掴んでいるはずです。
オタク女子は関係を好む説
割と早くから沢山RTされていたのがオタク女子はキャラの関係を愛でているのだ、というもの。
おそ松さん人気は「女子は男子の顔や身体よりも、ひたすら関係性とあと強いて言えば声に萌える」という説をこれ以上無い完璧な形で証明してみせておりすごい。美形である必要もないし地球を救う能力も悲惨な家庭環境も職も要らなかったんやー!
— 犬見@ニンジャスレイヤー読んで (@inumaria) 2015, 10月 24
これは間違いないのではないかと思います。関係性があることでキャラクターが映えてくるし、そこに妄想も生まれるものです。
六つ子ほどではありませんが、あんさんぶるスターズ!、通称あんスタというソシャゲに人気の双子がいますが、兄の方を推す人、弟を推す人に別れます。双子なので、やはり姿形はそっくりなのに。これも双子の関係性なんだと思います。
オタクは自分で決めたい説
キャラの関係を好むというのと、だいたい同じですが、推し松がいるということは、関係を生む関係の根っこにあるキャラクターの一人を愛でているはずです。どの松を推すのか、もしかしたら、オタク女子の頭の中では推しドラフト会議が開催されているのかもしれません。 そして、自分で選ぶ事でより強い愛着も生まれるでしょう。
ところで、自分で決めたものを否定することは難しい、といいます。 周りから見ると明らかに詐欺だけど、本人は騙されたことを認めない。というやつはだいたいこのパターンです。
別におそ松さんは詐欺でもありませんし、オタク女子は騙されている訳ではありませんが、選択肢のなかから推しを決めることで、グッズへお金を投じることを自己正当化する予防線としているのかもしれません。
グッズへお金を投じることに対する不安を紛らわせるために、自分が決めて推しているのだから間違いではない、というような感じで。 グッズだけではなく、沢山のキャラクターから一人を選ばせることでソシャゲでの課金に対する心的負担を減らしている気がしてなりません。
おそ松さん学パロ説
おそ松さんを見て思うのが、おそ松さん好きなオタク女子は学パロとかヘタリア好きそうだなぁということ。おそ松さん公式自体が既に二次創作みたいな雰囲気があり、それも受け入れられている理由じゃないかと思います。
まとめ
おそ松さんの魅力は推し松から考えるとどこかに辿り着くと思ったのですが、どこにも辿り着きませんでした。いわゆる箱推しのような六つ子全員を推す人を見かけないので、推し松に理由を見いだせるとは思っています。
あと、おそ松さんの痛バを見るのが楽しみです。