360万パワー

1977年生まれ

「ともすると」「ややもすると」「ややともすると」「ややもせば」

「ともすると」「ややもすると」は同じような意味で「やもすると」は間違い。「ややもすると」は漢字では「動もすると」で、漢字で書かれると読めません。

「ややともすると」は「ややもすると」の上位バージョン。「ともすると」と「ややもすると」がごちゃ混ぜになった誤用っぽいけれど、そうではなくて正しい言葉。恐らく、元をたどるとこの3つは同じものに行き着くのだと思いますが、よくわかりません。

「ややもせば」はあるけれど「ともせば」とは使わないようです。ということは「ともすると」は元々は「ややともすると」の誤用だったのかもしれません。でも「ややともせば」とは使わないようです。

「ややもせば」は源氏物語にも使われているので、「ややもすると」はそれなりに古い言葉。「ともせば」「ややともせば」は見つからないので「ややもせば」が最古で「ややもすると」が生まれ、そこから「ともすると」「ややともすると」が生まれたのかもしれません。

では「ともすると」「ややともすると」の「と」がどこからきて、どんな意味なのか、いつから使われているのか、誤用ではないのか昔は誤用だったのか気になります。でも、現在において誤用ではないのだから昔は誤用であったとしても今では関係ないわけで、どうでもいいことでもあります。

要するに日本語は難しい。