教習所の時に言われたことで、時々思い出すのは、 「目一杯アクセル踏めない奴は目一杯ブレーキを踏めない。ブレーキを目一杯踏む練習は出来ないからアクセルを目一杯踏む練習をしとけ」 みたいな内容です。
その時は意味がわかりませんでした。アクセルを目一杯踏んだらスピードがでて怖いけれど、ブレーキはその逆だから怖くないから目一杯踏めるだろうと思いました。しかし、アクセル踏めないとブレーキも踏めないというのは実際に運転するようになってから実感しました。
私はスピードを出す方ではないので、アクセルを目一杯踏むということもなく、ブレーキを目一杯踏むということもなかったのですが、ある時を境にブレーキを目一杯踏むことが出来るようになりました。事故を経験してからです。
優先道路を走っていて、それを横断する車にぶつかりました。過失割合は私が3で相手が7。正直、どう頑張っても避けられないだろうと思う横断でしたが、警察に言わせればしっかりブレーキを踏んでいたらぶつからなかったかもしれないし、かもしれない運転が十分ではなかった。
確かに、その時はブレーキを目一杯踏んでいませんでした。目一杯踏む前にぶつかったと思っていました。思っていたけれど、もしかしたら目一杯踏めたかもしれないという気がしないでもありません。というのは、それまで急ブレーキの経験がないからです。
ABSが作動した経験すらありませんでした。ABSというのはアンチロックブレーキシステムのことで、急ブレーキを踏んだ際に完全にタイヤをロックせずに少し回転させることで、制動距離を短くする装置です。事故後は教習所で言われた言葉を思い出し、こういうことかと思い、時々アクセルを目一杯踏んで練習したら、ブレーキも目一杯踏めるようになりました。おかげでABSを作動させることも。
急ブレーキは踏まないに越したことはないのですが、いざという時に踏めるかどうか、踏めるように目一杯踏む練習はしておいた方がいいとおもいます。その際はブレーキよりも、まずはアクセルを目一杯踏むようにした方がいいと思います。

- 作者: 石田敏郎
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