日本酒って難しいですよね。
原料と精米歩合の違いで本醸造、純米、吟醸、大吟醸などの分類があり、原料となるお米の種類を組み合わせるだけでも数十種類もあります。
さらに工程の違いもあります。 例えば、濾過に遠心分離を用いたものや、袋に入れてポタポタと濾過する袋吊り、などの特別な方法もあります。
そういうのを勉強してから探すという方法もあるかと思いますが、勉強する前に飲んで探す、という方法もあると思います。
後者の方が向いている、と感じた方に朗報があります。
試飲という名の飲み放題、「にいがた酒の陣」が今年も開催されます。
にいがた酒の陣とは
にいがた酒の陣とは、新潟市で開催される日本酒の試飲イベントです。
今年は3月14日、15日の二日間開催されます。 新潟県内の約90の酒蔵がいくつもの銘柄を用意して、それを好きなだけ試飲できます。
酒の陣は有料試飲チケットを購入し、入場時に腕にリストバンドみたいなのを付けてもらい、試飲用のおちょこと水をもらいます。 (自前のおちょこを用意して、それで試飲しても構いません)
入場後は好きなだけ、好きな銘柄を試飲して歩き回ります。 酒蔵毎にブースがあり、酒蔵が用意したお酒を試飲できます。 銘柄の名前を指定したり、純米お願いしますとか言うと注いでくれます。
飲めるお酒
有名な越の寒梅も八海山も上善如水もありますし、結構高い北雪や真野鶴も飲めます。
梅酒を出している蔵元、古酒を出したり、みりんを出したり、燗で飲めるようにしているところも増えてきました。
酒の陣限定を出すところもいつくかあり、勉強がてらなのか若手が主体となって当日限定のものを用意している酒蔵もあります。
火入れしていない生酒を出しているところも多いのですが、一度も火入れをしていない本当の生、生生を用意している酒蔵が(たぶん)一つだけあります。 生生はすぐに味が変わるため、本来酒蔵に行かないと飲めないものなので、貴重な機会です。 (酒の陣は土日の開催ですが、それが飲めるのは土曜だけです)
以前は新潟県が推している越淡麗という酒米を使ったお酒を集中的に飲めるブースがあり、飲み比べが面白かったのですが、最近それが無くなってしまいました。 無くなったのは残念ですが、各ブースを酒米縛りでめぐるのも面白いでしょう。
楽しみ方
私は純米よりもアル添の方が好きなので、「本醸造お願いします」なんて言っても「純米吟醸がおすすめなんで飲んでみてください」なんて言われたりします。
「一番安いので」とか言うと、「せっかくだから高いのも試してください」とか言われたりします。
以前はアピールするのが上手くない酒蔵が多かったのですが、最近はうまくなってきて、「こっちを飲んだら、こっちも比べてみてください」みたいな感じで勧めてきたり、作り方の違いや、合う肴やおすすめの飲み方なんかを聞かなくても教えてくれますし、聞いたらもっと教えてくれます。
日本酒って複雑で好みも人それぞれなので、日本酒好きに話しを聞くのは中々面倒なことになりがちですが、作っている人に聞くと作っているお酒の事だけを話してくれるので話しがシンプルです。
酒蔵の人だけでなく、見渡す限り酔っぱらいで埋め尽くされているので、暇そうな酔っぱらいを捕まえておすすめを聞くと教えてくれます。
もちろん飲食ブースもあり、なかでも人気なのは寿司組合のにぎり寿司。 たぶん600円で寿司屋のオヤジが握る寿司を食べられます。 寿司の他に美味しかったのは村上牛の牛すじ煮込み。
新潟のお酒
新潟のお酒というと、いわゆる淡麗辛口を思い起こす方が多いと思いますが、辛口だけでなく甘口のものもありますし、甘口というより甘いものもあります。
辛口でもアホみたいに辛いものもあれば、スッキリと飲みやすい辛口もあります。
全体的にあっさりとしていますが、飲めばわかるさアリガトー!

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